目と手

目と手

まなりや人物画教室・作品展が終了しました

アートギャラリーまなりや人物画教室10人の作品展が無事終了しました。準備から後片づけまで本当にお疲れさまでした。
久しぶりにお会いできた方や、若い世代との新しい出会いもありました。人物画教室が、これからますます充実していきそうな予感がします。そうしたいですね。
ところで、展示期間中改めて納得したことがありました。『目』と『手』がいかに大切かということです。
ギャラリーの玄関ドアを開けてどなたか入ってこられた時、まず、目と手を観察していることに気がついたのです。とりわけ手は重要で、手ぶらで来られるのが普通なのですが、箱を持っていれば宅配、花を持っていれば祝意にあふれる善意の人です。刃物やピストルを握っていればすぐ逃げなければなりません。
目と手を見て、相手がどんな人間であるのかを判断しているのです。これは本能だと思います。近所の黒い野良猫も私と目が合うと動きを止めます。じっとこちらを見ていますが、私が手を動かした途端にさっと路地裏に姿を消します。
現在のように、ほぼすべての人が手ぶらで街を歩き回るようになってから、まだ200年しかたっていないのですね。侍は刀を下げ、職人は道具を抱え、商売人は屋号の入った法被や前掛けを身に着けて歩いていたのです。
本能として身に沁みついている観察眼の前に、私たちの作品は展示されるのですから、評価の基準は目と手にあることになります。ですから『目』と『手』がしっかり描けている作品が秀作とみなされるのは必然なのですね。頑張らなくっちゃ!



アートギャラリー まなりや
大阪府枚方市。京阪本線 牧野駅から徒歩3分のアートギャラリー。

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