[2024/9/13~2024/9/17]東谷茂 木彫展≪年輪に刻む記憶≫
[2024/9/13~2024/9/17]東谷茂 木彫展≪年輪に刻む記憶≫
ごあいさつ
「東谷茂(ひがしたにしげる)は、1964年7月15日 牧野に生まれました。地元の牧野小学校、第三中学校、枚方高校へと進学しましたが、高校を中退、17才の時フェリーで大好きな歌手の出身地である北海道に渡り、独り暮らしを始めました。生活の糧として、木彫センターに住み込みながら木彫りを学び、家族に恵まれた後もそれを一生の仕事としました。芸術家ではありませんので名前こそ出ませんが、匠の職人として認められ、作品は北海道で売られています。
そんな茂でしたが、昨年の12月、札幌の自宅で仕事中に59歳で急逝してしまいました。
≪年輪に刻む記憶≫と題したこの展示会は、姉の私が発案し家族で作りあげたものです。
作品はすべて茂が家族や親戚、友人に贈ったもの、そして自宅に残したものです。
展示はいくつかのコーナーで構成しました。
もっとも数多くつくられたふくろうのシリーズ。これはエンジュという種類の樹を延寿とかけて、ふくろうを不苦労とかけ、幸せのシンボルとして北海道土産として作っていたものです。
次に彼が命よりも大事にしていた愛犬〔花〕の木彫りの数々。
そして、アイヌにゆかりのある文様や夫婦像、木彫りを学び始めた頃に作成した表札やブローチたち。
彼の人柄や生活の一端を示す写真と、103才で亡くなったデザイナーの大叔母の作品とのコラボコーナーもしつらえてみました。
かつて、仕事場である自宅のガレージを工房と呼ぶのはやめてくれ、と言っていた茂は、展示会もやめてくれ、と叫んでいるかもしれません。ですが、こうして作品の数々を見て頂くことで、彼がみずからの人生に刻んだ記憶のひとつひとつを、お越しいただいた皆さんと共有できるのではないかと考えました。ご覧いただければ幸いです。」
泉谷律子
家族4人、力を合わせて展示しました。期間中あらためて茂の作品とじっくり向き合ってみるつもりです
愛犬〔花〕もお待ちしています
フクロウたちの競演
アイヌ夫婦も仲睦まじく
思い出コーナーで記帳していただきました
最終日、何を思案?の泉谷さん。素敵な木彫展ありがとうございました。お疲れさまでした
アートギャラリー まなりや
大阪府枚方市。京阪本線 牧野駅から徒歩3分のアートギャラリー。
初めまして。
9年程前に北海道へ行った時に入ったお店で一目惚れしてして購入したのが、東谷さんの槐のエゾフクロウの親子の木彫りでした。
その後東谷さんの他のふくろうも購入したくて検索してみたけれど、作風から東谷さんのかな?と思うけれど、作家さんの名前の記載がなく…。
私の手掛かりは北海道で買ったお店と新千歳空港内のお店のみ。
遠距離だけど、その後数回北海道へ行った時に購入していました。
数年ぶりに検索をしてみたらこちらのブログがヒットして東谷さんの詳細を知ることができました。
去年亡くなられていたとは…。
ご冥福をお祈りします。
可愛いエゾフクロウ、エゾモモンガ達のの槐の木彫りも良い飴色に変化してきています。
これからも大切にしたいと思います。
ブログにあげていただき、ありがとうございました。
nao
nao様
心温まるうれしいメッセージ、ありがとうございます
展示会を企画されたお姉さまも
やってよかった、とおっしゃっておられました
メッセージも転送させていただきました
きっとお喜びのことと思います
私も、いただいた茂さんの「笠地蔵」を
時々ギャラリーに展示しています
アートギャラリーまなりや 田房成雄