日が昇る

日が昇る

昨夜の激しい雷雨のせいか、今朝の日の出は素晴らしいものでした。

うす曇りの東のビルの上、ボーリング場の大きなピンのオブジェの真上に、オレンジ色の見事な太陽が浮かんでいるのでした。その太陽に背を向けて歩きはじめると、今度は淀川をはさんで対岸にある高槻のビルの壁面が、朝日を浴びて黄金色に輝いているのが見えました。それは限られた日の、ほんの短い時間しか目にすることのできない、奇跡のような光景です。
私は、東の空にある太陽と、西の街にそびえたつビルとの距離を考えながら歩きました。

世の中では一般的にメートル法を使いますが、東洋医学には《骨度法》という独特の計測法があります。たとえば、親指の巾を一寸としてその人の体を採寸しツボなどの場所を特定します。赤ん坊でも2メートルを超える大男でも同じ一寸とすることで、ある意味正確な比率で、その人にとっての特定の場所(ツボ)を道具を使わずとも簡単に見つけ出せるのです。
また宇宙では、星と星の間隔を光の速さを基準にして、何光年などと言ったりします。
人類は実に様々な方法を編み出して、身の回りのありとあらゆるものを正確に測ってきたのですね。

ただ、私などは勉強不足でいまだに知らないことだらけです。たとえば、人の心と心の距離はどんな物差しで測ればよいのでしょうか?



アートギャラリー まなりや
大阪府枚方市。京阪本線 牧野駅から徒歩3分のアートギャラリー。

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